優花は急いで…しかし念入りにシャワーを浴び予め選んでおいた服を着て大急ぎで化粧を済ますと家を飛び出した。
○○駅 北口。
マスクをし若干人目を気にしつつ篠田を探しているとふいに後ろから両目を手で覆われた。 動揺する優花は聞いたことある声にときめいた。「だーれだ」「…篠田…さん?」「…せいかーい!」手がはずされ振り返ると笑顔の奈津穂がいた。「待たせちゃってごめんね…」歯医者にいたときとは違ってはっきりと美しい顔が見えて思わず見とれていた優花。「おーい?」手を奈津穂に降られ優花はハッとした、「あ、すみません(笑)」「私こそいきなりすみませんね(笑)」そう言うと奈津穂は優花の手を掴むと歩き始めた。「では行きましょう」「え…あ、はい」優花の胸は踊っていた。